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人間の「感覚」の特徴を知っておこう


「感覚」と言葉にしてしまうと、なんとなく「感覚」=「つかみどころのないもの」と聞き流してしまうことが少なくないのですが、是非「感覚」って何だろうと真剣に考えていただきたいのです。

人間の脳は生まれてから五感を通じて受け取った刺激の全てを記憶をしていると言われています。それは、意識をして捉えた事象に限らず、意識をしないところで感じたことも全て含まれているのだと考えられています。

つまり、人間は、意識的であれ無意識であれ、外界からの刺激を常に感じていると言うことです。

それに対して、私達が普段「感覚」と呼んでいるものは、実際に感じていると感じられるものに限定されています。

人間には何を意図的に感じようとしているかによって、感じる事象を自分自身がかなりの程度までコントロールができる能力が存在するということです。

例えば雑踏の中である音を聞き出そうとすれば、その音を感じることに意識を集中し、その音を他の雑多な音から聞き分けることが可能です。

また、ある食べ物のソースの中に、何が混ざっているのかを感じようとしたときも、味覚を通じてある程度の調味料を予想することも可能でしょう。

しかし、それもあくまでも感じたこと、体感したことののあるものに限っての話しなのです。これまで感じたことのない刺激は特定することはできません。

何故なら、人間の感覚は比較することによって認知するという性質を持っているからなのです。

さて、ここでは正しいゴルフ・スウィングを習得する過程においての一例を採って「感覚」というものの能力や特徴について考えてみましょう。

これまでバック・スウィングの上げ方や、トップの形を一生懸命に考え、習得しようと練習してきたゴルファーが、正しい動きをしたときの自分自身の感覚がどのような感じなのかを知ろうと練習をするとしましょう。これはきっと多くのゴルファーがこの先自分自身のゴルフの上達を目指して行うことが必要になることでしょうから、しっかり理解をしていただきたいものです。

アマチュアー・ゴルファーに最も多いパターンは、頭でやろうと考えて(考えていることは、部分の形であったり、見た目であったり、ある特定部位の使い方であったりします)、まずボールを打ってみるというものでしょう。

そうすると、「ボールを打とう」という意識が、これまでのボールを打とうと思って行動した際に自分自身が意識をしていたことに集中するということが自然に起こります。

結果として、その場で練習しようと考えていたことは実行できていないということになります。

これは、頭では、箇条書きのように整理されているものが、実際にボールを打つという動作を行う際には、これまでの意識が強く働き、ロジックで考えている知識をオーバーライドするからなのです。

ですから、殆どの場合

「ボールを打とうとすること」

=「これまでのパターンでボールを打つ」

=「これまでと同じ感覚で、同じことを留意して動作を行う」ということが起きてしまいます。

そうすると、自分が無意識に感じようとしていることが、ボールを打つという動作とリンクしているために、実際に自分が頭で考えた、「正しい動きをしたときの自分自身の感覚がどのようなものか」を感じることはできないのです。

つまり、全く練習になっていないということです。

練習場でアマチュアー・ゴルファーの多くがやっている練習をみると、実際に打つ動作をする前に、クラブを上げる角度や、下ろす角度を、それこそ指差し確認でもするような勢いでリハーサルしている姿を目にします。

しかし、ボールに構えて実際のスウィングを開始すると、事前に意識したこととは似ても似つかないことをしているということが頻繁に起きているのです。

本来は動きの習得の当初から、実際の動きを司る要素の中で、優先順位の高い要素を意識することでスウィングを引き出すことができる感覚を作ることが大切なのです。

しかし、殆どのゴルファーの場合、実際の動きを司る要素としては、殆ど意味を成さないどころか、実際の正しい動きを阻害する要素を一生懸命意識して来ていますから、従来の感覚を消し去る、というよりも、従来の感覚の影響を受けない環境を自分自身が意図的に作り出して練習をするということが不可欠になります。

上達しようとすれば、もちろん、今までとは大きくパターンの異なる動きをすることが必要になる場合がほとんどです。

それは、表面的に現れる形が云々ということではなくて、もっと人間の機能の根幹である脳の機能において、これまでのコントロールの仕方とは全く異なる方法、そして、それと結びついた新しい感覚という意味において全く異なるということです。

簡単に言うと、これまでの「良い感じ」というのは、もはや「良い感じ」ではなくなるということです。

逆に、これまでの良い感じを基準に考えると(この発想は、つまり、「今までとどう違うんだろう」という発想は決して良い発想ではありません。

何故なら常に基準が今までの自分に在るからなのです)、違和感を感じていることが「良い動き」をしていることの証明になるとも言えるでしょう。

つまり、間違った動きから、正しい動きに「替える」時には、あなたがどう感じるかということは、度外視をしてでも、正しいパターンで動くことに執心しなくては、実際に動きのパターンを根底から良くすることは不可能なのです。

スウィング改善当初は、正しい動きが何であり、正しい動きを自分自身が行ったときにどのような感じを持つのかを感じることのみにフォーカスするのです。

そして、その感覚をこれからの「良い感じ」として育んでゆくことが不可欠なのです。そしてそれが近道なのです。

多くの生徒さんがこのプロセスが難しいとおっしゃいます。確かに、練習でも本番でも闇雲に「上手く打ちたい」という気持ち、或いは目的を(意識的であれ無意識であれ)常に持ち続けてきたゴルファーにとっては、その気持ちや目的を伴わずにボールを打つということに戸惑いを感じるかもしれません。でも、それを自分自身がコントロールをして実行しなければ前に進むことはできないのが現実なのです。

一つ、これに関連して面白いお話をしましょう。

自分自身が自分自身のために何かを替えるために練習をしようとすると、どうしてもこれまでの習慣、無意識の目的と結びついた行動に大きな影響を受けてしまいます。

しかし、人間の感覚というのはとても面白いというか、わがままなもので、自分自身の向上のためにという要素を取り除き、人のスウィングの真似をするとか、全く違う目的を設定しそれを実行すると、いとも簡単にできてしまうのです。

ある意味では、自分自信の感覚を騙すようなことですが、目的に付随して何らかの感覚が存在し、それを人間の脳はプログラム化して記憶をしています。

そして、どれだけ強く意志を持とうが、どれだけロジックでやろうとしていることを理解しようが、実際のパフォーマンスは「目的」の設定によって決まってしまうと言っても過言ではないのです。

そもそも、もし、あなたが良いと思っていたやり続けてきたスウィングが本当に良いもので、それを行ったときのご自身の感覚を「良い感じ」と捉えられていたならば、間違いなく良い結果を引き出すことにつながってきていたでしょうから、きっとあなた自身がこのHPを読もうという気持ちにもならなかったことでしょう。

ご自身では良いと思っているにもかかわらず、結果が伴わないから、何かの改善をしたいと思いこのHPを読むに至ったのだと思います。

しかし、残念ながら、自分自身が良いと思っているから必ずしも良いわけではないのです。

人間の感覚というのは、これまで自分が慣れ親しんだものに対しての感覚を「基準」として捉え、正しかろうが間違っていようが、その「基準」から離れれば離れるほど、違和感や恐怖感を持つのです。

違和感を持つことは決して間違いではないのです。レッスンではしばしば「何でこれで打てるのか理解できない」とのコメントをいただきます。

それは

あなたが正しいと思っていたことが実は正しいことではなく、

「何で打てるか理解できない」と感じるほど、

自分自身の良いと思っていた感覚からかけ離れた感覚の動きが、実際には良い動きの感覚

だからなのです。

どうしても、それが受け取れないときには、もちろん私もビデオを使います。しかし、角度や形を説明するのではなく、ものすごい「違和感」や「恐怖感」を感じ、「打てるわけが無い」と感じる動きが、実際にはどれだけ表面上で良い動きであるかを納得していただくために使うのです。

残念ながら、自分が良い感じと信じて動いている動きが、必ずしも客観的に良い動きであるということではないのです。

だからと言って、これまでの自分の良い感じにこだわっていたからと言って、あなたのゴルフが好転するわけではないのです。

闇雲にボールを打ち続け、いつの日か良い結果ばかりが出るのを神に祈り続けるよりも、一歩下がって、良い動きの感覚を自分自身で感じる時間をとってみたらいかがでしょう。

© Copyright Koichiro Fujimoto, Ph.D. 2000-2015. All rights reserved.