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結果の形ではなく機能を理解すると上達できる


皆さんが慣れ親しんだレッスン書やゴルフ雑誌のレッスン記事は、写真の形を元にしてその形を角度や方向を用いた簡素な文章で説明するというものですよね。

確かにそうやって説明してもらうと、その写真の形については極めて明瞭に理解することができること間違いなしですよね。

これまで何度となく「わかった」「なるほど」「これで上手くなれるぞ」と内心ほくそ笑んだことだと思います。

しかし、待ってください。

写真の形を理解すると、パフォーマンスが向上するって本当ですか?

言い換えてみれば、あなたは自分がうまくやれる動き(例えばこれまでやってきたスポーツでもいいですし、料理など日常生活で何気なく効果的にやっていることでも構いません)に関しては、身体の各部分の形を極めて明瞭に理解しているということです。

そんなことありますか?

「ゴルフは特別」だから、そうしないといけないということでしょうか?

本当に結果として表面に現れる形を理解することこそがゴルフの上達に寄与することなのかどうか、考えてみましょう。

例えば、グリップの握り方を説明するに時に、ほとんどのレッスン書、レッスン記事、インストラクターが形や角度としての見た目で説明するか(例えば、V字が右肩を向くように、のように、視覚に頼る方法)、しっかり握るとか、小鳥をつぶさないようにとか、極めて抽象的で、感覚に頼る表現を使います。

これらのどちらも、単なる説明としてだけでも、片手落ちになってしまいます。

前者は、第一に人間の視覚が幾何学的相違を極めて正確に判別でき、高い再現性を持っているという前提が無い限り、確実性が無いのです。

つまり、見た目に頼って、実際にゴルファーがその見た目を常に再現できるのかといったら応えはNOでしょう。

3次元空間の中での角度と言うのは、非常に曖昧なもので、少しでも自分が対象物を見る角度が変わってしまえば、全く異なって見えるものなのです。

後者は、各個人のバックグラウンドや感覚の個人差を度外視した表現なので、端から効果的でないのは明らかです。

握力80kgのグローブ・サイズ26cmのゴルファーと、握力20kg、グローブ・サイズ19cmのゴルファーが小鳥をつぶさないように握ると言うのでは、余りにも、実際のパフォーマンスに相違が生じるのです。

グリップに限らず、私は常に「機能を考えなさい」とお伝えします。

グリップの機能は、どう握ろうではなく、下半身の力が上半身を通り、腕を通って、グリップを介してクラブに伝わるようにしたいのです。

そして、もちろんインパクトでは「叩きたい」のです。

つまり、長い棒状のものを持って、或る叩き方を効果的に行えるグリップの仕方をしたいのです。

V字がどこを指していようが

小鳥をつぶさないように握ろうが

しっかり握ろうが

そんな「言葉」や「形」はパフォーマーにとってはどうでもよいことなのです。

パフォーマー自身が知らなければならないことは

これから自分自身がやろうとしていることができそうな感じを持つ

という「機能的な要素」の方が重要なのです(「機能的要素の方が」という表現よりも、「機能的要素こそが」の方が適切ですね)

(或る叩き方とここで説明しているのは、実際のゴルフスウィングでの叩き方は、表面上現れている形での叩き方とは、到底似ても似つかない叩き方をするものです。

そして、単に一種類の叩き方をするわけではなく、何種類も叩き方があるのです。

ですから、或る叩き方と表現しています。)

実際、効率の良い動きをするときに、形とか見た目が絶対的な要素ではなく、機能がやり遂げようとする目的に対して適切かどうかということの方が、圧倒的に重要なのです。

次にセット・アップの例を考えてみましょう。セット・アップに関して皆さんがご存知のことは、

①ターゲットを後方から見て、ボールとターゲットを結んだ直線上の一点をスポットそして定め、そこにクラブフェースを直角に構える。

②スタンスはその直線に対して平行になるように構える。

③その時、ボールの位置は

a.すべての番手を左足前に置く。

b.短いクラブほどボールを中央寄りに置く。

など、いくつかの異なった方法があります。

とてもシステマティックで簡潔で解りやすいような気がしますが、本当にそうでしょうか?

確かに、セット・アップというものだけが単独に存在し、全くゴルフの他の要素とは関係のないものであればそれでいいのかもしれません。

しかし、ゴルフというゲームは皆さんも御存知の通り、「二度として完全に同じ状況におけるショットはあり得ない」と言われるくらい、一打一打のショットを行う環境や、ショットの目的が同一ではないのです。

そんな性質を持ったゴルフというゲームで、杓子定規に外見だけを元にすべてを解説しようとするということは、とても粗雑な方法であるように思われます。

二次元媒体でわかりやすい表現方法が実際に本質をわかるということにつながるかというと、そうではないのが現実なのです。

さて、多くのゴルファーにとってのセット・アップというのは、

自分がターゲットを狙うときに必要な指標、また

練習場でのショットの結果の判断基準

として使われているものではないでしょうか。

多くのゴルファーは練習場のマットなりに構えることで

自分がマットが向いている方向を狙っていると理解し

ボールをたくさん打ち、その結果

マットの向いている方向へ飛んだボールは良いショット

そうでないものはミス・ショット

という判断基準で練習をしているのではないでしょうか。

確かに、巷に溢れるレッスンではそのような理解をせざるを得ない説明をされている場合が多いですし、レッスン書ではそう説明されていることがほとんどです。

しかし、私はそれは本末転倒だと明言します。

あなたがどこかにボールを投げようとするとき

タッゲートにスクェアーに構えることに意識を集中し

あとは闇雲にボールを投げ

その結果自分が向いているほうへ飛んだボールを見て上手く投げられたと判断する

のでしょうか。

そんなことは無いはずです。

実際は

どこに向いて立っているかということは全く意識しなくても

事前に狙ったところへボールが投げられそうな感覚を作ろうという意志を持って(これは実際には、ほぼ無意識下で行われる作業です)

感覚的にそれができそうな感じを確立することに務め(これも実際には、ほぼ無意識下で行われる作業です)

その感じで投げた結果として

狙ったところへ飛んだボールを

上手く投げられたと感じる

のではないでしょうか。

それに加えて、ゴルフ場では、練習場のように四角いマットが敷いてあるわけではないですから、実際に自分自身が必ずしもターゲットに向かっていつもスクェアーにセット・アップできているとは限らないのです。

その上、ゴルフコース設計の中には、意図的にゴルファーの錯覚を招くようなデザインと言う要素が多々有るのですから、あなたが幾何学的にターゲットに向かっていつも正しく構えられるということを前提に考えたゴルフを構築すること自体に疑念を持ったほうが賢明なのです。

『多くの場合においてこの方法ではあなたは狙った方向に構えられないかもしれないけれど、一応、そうやって覚えておいてよ』という方法論に頼るということは余りにも非効率的だと思いませんか?

そんなゴルフ場という環境の中でも、ゴルファーが何とかして、ボールだけはターゲットに運びたいのです。

それに必要なことは、ラインにスクェアーに立つということよりも、自分自身が狙ったターゲットに向かってボールが打てそうな感じを持てる体勢に構えるという機能の方が当然の如く重要なのです。

逆に、セット・アップはターゲットにスクェアーに構えることで、そうしないと、良い動きをしてもボールはターゲットに運べないと考えているゴルファーは、ラウンド中に狙ったターゲットからボールが大きく逸れてしまい、同伴プレーヤーから、セット・アップがその方向を向いていたという(善意の)コメント一つで、次のショットからは、セット・アップばかりが気になってしまい、実際のショットの結果は惨憺たるものになってしまうのです。

こうした経験をしたことのあるゴルファーの方は、少なくないと思います。

つまり、形にばかりこだわり、実際にセット・アップを何のために行うのかという機能を理解していないことが、結果としてのショットに多大な影響を与えてしまっていることの良い例でしょう。

実際、レッスンでは、マットなりにセット・アップし、マットの向いていないところに向かってショットをするという練習を頻繁にしていただきます。

これは、形を模倣するゴルフからの脱出の方法の一つです。

グリップやセット・アップだけでなく、すべての行動に目的が存在します。

そして、ゴルフの場合はすべての行動の目的が同じなのです。

何だかわかりますよね?

もちろん狙ったターゲットに狙った球筋でボールを飛ばすということです。

それ以外の目的など存在しないのです。

グリップをきちんと握ること・・・

セットアップをスクェアに立つこと・・・

バックスウィングを・・・

そんなにたくさんのどうでもいい目的を持っていて、集中したショットができるわけがないのです。

唯一無二の目的を実行できそうな感じを持つことが、その場その場で自分が何をすべきなのかを自ずと決定してくれるというのが、人間の持った素晴らしい機能なのです。

その場でやろうと決めたことをやれそうな感じということに勝るものはないのです。

普段の生活では無意識にこのプロセスを行なっているのが人間です。

段差の異なる階段を登るときにあなたは「視覚からの情報」を取り込み、それに対して「登る」という目的を持った時に、「機能」として歩幅を変えるとか、膝をより高く上げるとかの「実行」できる状態を自然に作り出しているでしょう。

それが人間の素晴らしいコーディネーションの機能なのです。

それがあなたの脳という裏方さんが持っている優れた能力なのです。

しかし、多くのゴルファーは

『ゴルフは特別』だから

そうした優れた機能を持っている人間として自然な方法論よりも

実は極めておざなりな写真の形を簡素な文で説明された項目を覚え

思い出しながら行うという

一見、緻密に感じられる

実は極めて質が低く

極めて非効率的な方法に集中するがために

本来持っている素晴らしい機能を活用できなくなってしまっているのです。

ここで使った例はあくまでも全ての行動にはある意味で目的があり、その目的が達成できるということ、即ち、機能的であることが重要なことであり、それは、結果としての形を模倣することとは全く異質のことなのだということをご理解いただくために用いたのです。

グリップとセット・アップだけを別個に捉えて機能を考えようと努力したところできっと何が何だかわからないことでしょう。

残念ながら、こうした説明をしてもその情報を『見開き2ページ、1項目』的に整理し、箇条書き的に覚え、時系列で思い出しながら実行するという「歪んだゴルフ脳」を持ったゴルファーが少なくありません。

レッスン書のフォーマットの情報にばかり晒されてきたゴルファーにとって、ゴルフに関する情報はすべてレッスン書のようなフォーマットで理解し脳に蓄積することしかできなくなってしまっているのです。

仕事で中長期的な目標を掲げ、その中長期的な目標を達成できるべく短期的な目標を設定するのと同じように。

料理をするときにメニューを考えてから材料を揃え、料理する順番や材料の加工の仕方を考えるように。

ゴルフもどういう全体像に対して、一つ一つの要素が組み込まれるべきなのか?というふうに考えなければ、一見極めて簡単に明瞭に書き表されている「見開き2ページ、1項目」のレッスン書の似非情報であなたの脳は大忙しになってしまい、本来の機能を発揮できなくなってしまうのです。

ゴルフというゲームの全体像をどのように把握し、その全体像の中でゴルファーが要求されることに対し、人間が持った優れた機能を高効率で活用できるような方法論を持ってゴルフを再構築することが重要なのだということを肝に命じておいてください。

© Copyright Koichiro Fujimoto, Ph.D. 2000-2015. All rights reserved.